トークと映像の宴 「ソローが行かなかった場所 ──ブラジル、アラスカ、ユートピア」 開催のお知らせ Talk Event
文化人類学者の今福龍太さんが、毎年徳島県の祖谷渓で行なっている「野生の学舎’”ソローヴィアン”」のイベントにアラスカのスライドショーを携えて、ゲストスピーカーとして参加します。僕も当日はただただ「碩学」の師、今福龍太さんの静かな語りに耳を傾けるつもりで四国の山奥へ足を運ぶつもりです。ご興味のあるかたは、是非以下より詳細をご確認くださいませ。7月11日の夕べからですね。
日時: 7月11日[水] 17:00 –
会場: なこち LIFE SHARE COTTAGE〈食堂・喫茶〉
トーク: 今福龍太 (文化人類学者)
ゲスト: 石塚元太良 (写真家)
TJ/DJ: 上野俊哉 (社会思想史家)
20時頃より
LIVE: 田中基希 (音楽家)
ほか多数参加予定
今年もまた、ヘンリー· ソローの誕生日がやってきます。今年の7月12日は 201回目の誕生日。 この特別の日に、いつものように祖谷の霧の森で、ソローの精神を心に新しい世界の可能性をともに 展望しませんか。 今年から、この例年の集いを「野生の学舎〈ソローヴィアン〉」と名づけようと思います。ここに参 集するものすべてが、まっさらの自由と野生の生活をめざした「ソローヴィアン」(ソローの生き方) の精神を深いところで共有していると信じるからです。ソローヴィアンは世界のどこにでもいます。 ソローヴィアンは世界の何者にもなることができます。ソローがこう書いたように。 「人間はいつでも、どこにでも、自分の道をきりひらいてゆける。どんな人生を思い描くこともできる。 来年の春までには、私はペルーで郵便配達夫をしているかもしれない。あるいは、南アフリカの農園主 かもしれない。シベリアの漂泊者。グリーンランドの鯨採り。コロンビア川の開拓者。広東の商人。メ キシコの戦士。ケープ・セーブル島沖の鯖漁の漁師。あるいは太平洋上のロビンソン・クルーソーにも、 世界のあらゆる海をわたる静かな航海者にもなれる。大衆から浮いてしまうことなど、何でもない。
2018 年 ソロー生誕日前夜
7月 11日 [ 水 ] 17 : 00 –
会場: 徳島県祖谷
なこち LIFE SHARE COTTAGE〈 食堂・喫茶 〉
府から離れることも厭わない。宗教からも、教育からも距離を置き、そしてついに社会そのものからも 去ってゆくのだ。」(ヘンリー・ソロー)
今年は「ソローが行かなかった場所」としてのブラジルとアラスカをテーマに、この二つの壮大な 風土 、その歴史 、人々、思想に思いを馳せながら、ソローの求めたユートピアについて思いをめぐ らせてみましょう。いつものように「なこち」という生態空間で、語り、映像、唄 、踊り、山の幸、 そして酒精の香りが匂い立つ、夢幻彷徨の一夜にどうぞご期待ください。 今福龍太